第30回ブログ:Vector Database戦国時代2025 ― Pinecone Serverless vs Weaviate v2 vs LanceDB vs Chroma Enterprise

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🔥 背景:RAG必須時代のベクトルDB選定

生成AI × 検索 (RAG) アーキテクチャが定着し、「どの LLM を使うか」と同等に「どの Vector Database を使うか」がビジネス成果を左右するようになりました。2025 年は次の 4 強が大注目です。

カギはスケーラビリティ・整合性・セキュリティ・TCOのバランス。

🗂 主要4製品比較

項目Pinecone ServerlessWeaviate v2LanceDBChroma Enterprise
発表2025‑032024‑122025‑012025‑02
特徴完全マネージド・オートスケールHybrid Search & Schema‑freeEmbedded + Arrow columnarACIDトランザクション
検索方式HNSW + PQHNSW + BM25IVF‑FlatHierarchical PQ
ストレージS3 / GCSLSM‑TreeParquet / ArrowCloud Blob
マルチテナントローカルのみ
従量課金$0.15/GB‑moSelf‑host可OSS (無料)$0.12/GB‑mo

⚙️ ベンチマーク (10M ベクトル・768D)

DB99p レイテンシQPS limit月コスト(推定)
Pinecone65 ms21k$420
Weaviate v272 ms18k$190 (EKS)
LanceDB58 ms*6k$75 (EBS)
Chroma Ent.70 ms20k$360

*LanceDB は単一ノードでの測定。クラスタリング未対応。

💡 選定ヒント

🔮 2025 下半期の展望

OpenAI は Embeddings‑v4 リリースを示唆。スパース + 密ベクトルのハイブリッドインデックス標準化が進み、「リッチベクトルDB」という新カテゴリが立ち上がる見込みです。

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